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Wo wo wo

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正月明けから全く更新着手できず・・・(^_^;)


今回も何か書こうと行き当たりばったりにアメーバブログのマイページにアクセス。

ブログを書くをクリックしてしまいました。


タイトルも思いつかずWOOと叫んでいる私。

そのままタイトルに!って、こんな始まりでしいのだろうかと疑問に思いながら執筆開始。

さて、どんなショート?

どんな反応を皆様が見せて下さるか楽しみであります。




クタバッタ・・・・

珍しく牧野と俺たち5人が集まった。

女一人に男4人。

スゲー贅沢。


こいつは分ってるのか?

ほかの女なら泣いて喜ぶ夢みたいな状況。


「おなか一杯・・・むにゃ・・・」

ソファの上で寝こむ牧野を見つめる俺たち。


料理を食べて飲むだけ飲んだ牧野。


「お酒は初体験」

そう言って一口ふくんだワイン。


「ほかにも初体験あるだろう~」

意味深な視線を俺に向けてあきらが牧野をからかう。


「道明寺と付きあうと予期せぬことがいっぱいあるのは確か」

そうじゃねェよ。

こいつ等が気にしてることはちげぇぞ。


それを教えると部屋を出ていきそうなので俺は黙る。


今日は俺の誕生日の前夜祭。

つーことで集まった。


誕生日の日を迎えるまであと2時間。

一緒に迎えようって頬を染めた牧野。

それって・・・

期待してもいいのか?

ドクンと心臓が音をたてて、俺のシマシマ(ヨコシマ)な心をくすぐる。


「俺たちを無視して料理に夢中って・・・」

「牧野だけだよなぁ・・・」

つまんなそうにあきらと総二郎がつぶやく。


牧野が興味あるのは俺だけで十分。


「牧野ついてる」

類が人差し指で牧野の頬に触れてチョコレート色のソースをすくって舐めた。


「あっ・・・ありがとう」

言葉尻が小さくなって赤く色を染める頬。


「俺が舐める」

牧野の腕を取って抱き寄せる。

ガシッと誰にも取られない様に両手抱きしめる。


抱きしめるというよりは腕を縄にして巻き付いてる感じだ。

誰が離すか!!!。


「司、とらねェから心配するな」

ククッと零れる笑い声。


「お前も、なに類にさわらせてるんだ」

アイツらの笑い声から逃れるように俺の不満は牧野に向いてしまってる。


「触らせてわけじゃないでしょう」

「アレが触れさせてるんじゃなきゃなんだ」

「上品に食え」

「上品じゃなくて悪かったわね」

言葉を発するたびに吊り上る眉。

息が触れあうくらいに付きあわせる顔。

手を伸ばせばすぐにでも抱きしめられるのに雰囲気は凶暴になっていく。


「たまには呆れるくらいイチャイチャしてもいいじゃねぇの?」

「お前らがいるからだろうがぁぁぁ」

「お前らは呼んじゃいねぇぞ!帰れ」

「なら私も帰る」

「おい!ないにいってんだ」

「まあまあ」


そしてまた。

5人で顔を突きあわせて過ぎる時間。


アルコールに負けた牧野は目の前で寝込む。


「おーい、牧野」

起こす気なんてさらさらないのが分かる類の優しげな声。


「おなかぃっぱいてさ寝言言われてもな。色気ねェよな。司と名前でも呼ばれればまだいいけどな」

腰を折って牧野を覗き込むあきら。


「この顔さ・・・て、女子大生には見えねェよな」

総二郎も!あきらも!類もほかの女には向けない優しい表情を作る。


「見るな!」

牧野の横たわる前に両手を広げて立ち塞ぐ俺。


「「「・・・・・・」」」

無言のままに顔を見合わせる三人。


「司・・・」

「同情するよ」

ため息を付いて総二郎がおれの肩をたたく。


「こんなに、緊張感なく寝こまれると男としてのプライドなくなるよな」

「牧野はこんなもんでしょう」

あきらの問いになんで類が答える。


「彼氏、それも婚約者の誕生日に酔いが回って寝こむって体験が総二郎お前は有るか?」

「酒に酔われる前に俺に酔わせる」

余裕の表情が気にくわない総二郎とあきら。


「意識のない相手にあんなことや、こんなこと出来ないよな?」

ニンマリするな!


「朝がある」

大股に足を開いて腕を組んで宣言した俺。


爆笑で3人に笑われた。


気に食わねェ!!!


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新しいお話

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突然ぷくっと浮かんでくるんです。


新しいお話の序章。


司:「おい!まだ連載中の俺が苦労してるやつあんじゃねぇのか!」

  「牧野泣かしたまま、ほったらかしにする気じゃねえだろうな!」


ギクッ


司:「そのギクッはなんだ!」

  「俺様が喜びそうなやつならいくつでもいいけどな、ほかはゆるさねェッ」


それはドS 倶楽部会員次第♪


設定はドッカンの後。

アッ、番外編も予定中。(^_^;)


今回の妄想は、いつもつくしちゃんの彼氏にされちゃう類君。

たまには類サイドから頼まれたらってお話です。


つくし:「無理、絶対無理」

類:  「あきらに頼まれた時は引き受けたんだよね?」

*注)本館 『下弦の月が浮かぶ夜』  参照


つくし:「それは・・・」

類:  「俺はダメなの?」

真直ぐにつくしに注がれる類のビー玉のキラッとした瞳。


つくし:「あの時はまだ学生で結婚してなかったし・・・」

類:  「でも司と婚約はしてたよね。だめ?」

懇願る様な甘えるような瞳が類からつくしに注がれてる。



ここから始まる物語いかがでしょう?

賛同いただければすぐにでもUPします!!

してもらえなければボツ?


司:「てめっ!何考えてんだ!」


司君より読者が喜んでくれることです。 






運転手里井さんの坊ちゃん観察日記

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本館で時々登場の運転手の里井さん。

意外と重要な役どころで登場させていただいてます。


本館でUPした『今夜も愛妻家』 のお話で里井さんサイドからのお話のリクエストをいただきました。


こちらの方でUpさせていただきます♪



道明寺本社ビル玄関前。

入り口近くに車を付ける。

道明寺代表 道明寺司。

代表が生まれる前から道明寺家専属のドライバーとして勤めて35年。


坊ちゃんの運転手で緊張から解放されたのはここ5年程度。

良く死ななかったものだといまだに思う。


高校の頃は良く後ろから運転席を足蹴りされたものだ。

あのドスという蹴りはナイフで後ろから刺されてるような恐怖があった。


会社ロビーからつくし様と連れ立って穏やかな表情を浮かべる坊ちゃんに、あの頃の突き刺す様な鋭い雰囲気はない。


坊ちゃんの行く末を考えて悲観していたのがウソのような平和な時間がここにはある。

つくし様と出会えたことを一番に喜んでいるのは道明寺家に仕える私たちかもしれない。


つくし様!

よくぞ坊ちゃんと結婚してくれました!!

お二人をみるたびに涙をこぼしそうになる。


今日は坊ちゃんの結婚して初めて迎える24歳の誕生日。

無事につくし様も司法修習を終えて始まった新婚生活。

別居の時の不機嫌さはそれはもう・・・

怖さより気の毒さが心に漂う不機嫌さ。

不満と寂しさを仕事にぶつけていたことを私はよ~く存じております。

また涙を流しそうになった。

最近はハンカチを3枚は持ち歩いてる。


坊ちゃんの機嫌の悪さも、つくし様次第。

その事を私たちは知っている。


問題は・・・

つくし様がいないときの機嫌のわるさ。

感情表現が分かりやすい分、私たちも扱いやすくなった。

速攻でつくし様を差し出す連携は使用人の間ではしっかり出来上がってる。



顔が隠れてしまう大きなバラの花束。

抱えてるのは代表の側で朗らかなに微笑むつくし様。

つくし様の笑顔に誘われるように代表も笑みを浮かべる。


後部席のドアを開けて頭を下げながら腰の横で拳を「ヨシ!」と握りしめた。

今日のタマさんへの連絡はレベル1。

無事に一日を終れる。

握るハンドルも軽い。

遠回りして邸宅に着いた方がいいのか、少しでも早く帰り着いた方がいいのか・・・

いつも悩むところ。

後部席のお二人の様子が分かることはない重厚な造りのリムジン。

何も聞こえないし見えませんからご自由にどうぞ。

邪魔はしませんの心遣い。


邸に到着して後部席のドアを開く。


「ちゃんとかたづけてよね」

坊ちゃんを跨ぐように動いてつくし様が強気な口調を見せて先に車を降りる。

花束は・・・

坊ちゃんの膝の上に寂しげに置かれてる。



「どうかしましたか?」
まさかここでケンカですかの不安な気持が隠せずに声にでる。


「やる」

不愛想な口の動きとともに動いた坊ちゃんの手から渡された花束。

入りませんと言えたらどんなにいいだろう。


「この花束は先ほどつくし様がお持ちじゃなかったですか?」
私の問いを無視するように坊ちゃんが車を降りた。

点々と後部席に散らばる赤い花びら。

タダアバレタだけなら問題ないが・・・

艶の色は残らない冷たい風が吹いた気がした。


「つくし様を怒らせるようなことを・・・
花束で殴られた!」

甘い争いごとじゃなく、言いあいからのケンカ?

痴話喧嘩ならいつものことだが花束で殴られるって坊ちゃんはなにをやらかした?


つくし様の機嫌が直るまでの坊ちゃんの苛立つ怒鳴り声は屋敷中を振るえ上がらせる。

モノが飛んでこないだけマシですが・・・

以前は機嫌が直った後の掃除部隊の出動が恒例化してましたから。


坊ちゃんを刺激しないのとつくし様が人の好いのを利用してつくし様に泣きつく作戦をとるレベル3。


慌てて坊ちゃんに背中を見せて携帯を握る。


「レベル3です」

ホッと息を吐き携帯をポケットに直す。

街灯の明かりを遮る様に背中から伸びてきた黒い影。


「レベルって、なんのレベルだ?」
ポケットに突っ込んだ手が震えて抜けなくなった。


「聞こえました・・・?」

ゆるゆると身体を坊ちゃんに向ける。


しぶめの表情は遠慮なく重圧的に私を見下ろす。

剥げた頭に雪が積もりそうな冷却。


「すいません」
車に逃げ様としたところをガシッと腕を掴まれた。

「謝罪はいらねェッ」
「・・・・」
ゴクリと飲み込んだ唾が喉元に張り付く。

カラカラだ。



「先ほどは・・・つくし様と仲が良くてレベル1で・・・険しい表情で不機嫌でもつくし様がいればレベル3でして・・・」
「なんだよそれ」
「レベル5まであります」
「レベル5?」
「防空壕に避難的な最悪な状況ですが、幸いなことにつくし様と坊ちゃんがお付き合いされてから発令したことはありません」
寒冷地帯から早く逃れたくてよどみなく出る言葉。

この場を取り繕える西田秘書の様な手腕は私にはない。


素直に吐きます!


「屋敷の中の奴らに俺の機嫌を伝えてたってことか?」
「司様の不機嫌を知ることは死活問題ですから・・・」
わずかに坊ちゃんの不機嫌が緩んだ気配を感じる。


「今日は司様の誕生日ですし、お早いお帰りだろうから道明寺邸は平和だと皆で思ってました、ですが、司様が不機嫌だったので、焦りました」

これ以上しゃべることは無くなって息をつく。



「ケンカしたわけじゃねェからな、少し優しくし過ぎてあいつが逃げただけだ」

顔を私から背けて照れる様に坊ちゃんの頬が動く。

「えっ・・・あっ・・・」
もしかして・・・

つくし様にちょっかい出し過ぎて逃げられただけとか・・・?


気が付かなくてすいません!

赤面の思いで坊ちゃんの顔が見れなくなった。



「今度から、レベル3の時は俺たちにかかわるな、邪魔するなのレベルにしとけ」
坊ちゃんの大雑な声にテレが隠れてるのが分かる。

レベル4からは坊ちゃんに近づきませんが、今度からレベル3からはお二人だけにするとマニュアルを作り直します。


レベル5より上のレベルREDの道明寺邸の生物体すべて退去の発動は削除しても問題ないと思えた。





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拍手コメント返礼


こう 様

里井さんはタマさんの次に勤務歴が長いような気がします。

里井さんは色んな司を見てる事でしょうね。

情報はすぐにタマさんと西田さんへ~。


これもシリーズ化してタマさんと縁側でお茶をすすりながら「あの頃は大変でしたね」なんて会話の場面が浮かんじゃいましたよ~。

永遠のラビリンス

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本館でいただいた『ことり様』からのコメント


『 そう言えば道明寺邸って、すごく広いですが、司がつくしと一緒に探検?ってか案内して欲しいです』

リクエストで浮かんだお話です。


別館UPする暇がれば連載を~というお叱りは許してくださいませ~。



「道明寺の屋敷って、あんまりいい思い出ないんだよね」

大学入学後久しぶりに牧野を俺んちに連れてきた。


「一番最初は拉致だし・・・

次は家を無くしてメイドだし・・・

記憶なくした道明寺に追い出されたし・・・」


考えながら呟いていた声は大きさを増して口調に力が入る。

確かに全部聞いていたら俺も気まずくなる。

このまま牧野に思い出に浸られたら俺の分が悪い。


「お前さ、まだ屋敷の中を全部把握してねェだろ」

「俺の部屋とタマの部屋とお前の部屋にしてた物置部屋だけだもんな」

牧野の気持ちを逸らす作戦に出た俺。


「別にまだ、知らなくていいよ。

道明寺の部屋さへ知ってれば問題なし!」

「えっ!」

俺の部屋って・・・

部屋の奥にあるキングサイズのベットが3Dで浮かんで近付いて来る錯覚。

淡い期待を抱かせるんじゃねェよ。

顔が熱くなるのを誤魔化せずに熱い視線を送れば自分の言葉になんの責任を持ってない顔がきょとんと俺を見つめてる。


「いずれ、おまえはここで俺と一緒に暮らすことになるんだから知らねェじゃ済まないだろう」

噛みそうになる舌をなんとか誤魔化しながら横柄に声を出す。

アブねッ・・・

俺のシマシマな考えが牧野にばれたらまた一つ俺の屋敷の悪い思い出が牧野に追加されてしまう。


「まだ4年も先だし・・・」

東西南北、緊急避難通路まで把握するんだよ。

ゆっくり回れば1日じゃすまねェぞ。


「こいッ」

強引に掴んだ牧野の腕を引っ張って部屋をでる。


「この廊下だけでも暮らせるよね」

俺に引っ張られることを拒否することなく牧野がことことついて来る。


廊下に飾ってある中世ヨーロッパの甲冑の兜を恐々と触る牧野。

「日本の戦国武将の甲冑だったらここには場違いだよね」

「個人の邸宅ってあり得ない・・・」

初めて俺んちに来たような反応を見せて楽しんでる。


「博物館をデートしてる気分を楽しめるね」

クルクルと明るく変わる表情。

怒った顔も笑う顔も、損得抜きで俺を楽しませる。


「ガキみたいに騒ぐんじゃねェよ」

俺の言葉に牧野が顔を顰めて舌を出す。


「不細工な顔を不細工にする必要はねェだろう」

「不細工って言うな」

ムッと膨れた頬。


「俺はいいんだよ。ほかの奴がお前に不細工って言ったらぶっ殺すけどな」

「それって、なによ」

膨れたまま染まる頬。


クシャとなった顔は途轍もなく俺には魅力的で心をざわつかせる。

知らねだろ?牧野?

どんなおまえでもすぐに俺の胸の中を一杯に占めてくるって。

どうしようもなく惚れてんだぞ。


「あのさ・・・今ここにいるのって私たちだけ?」

「いや、使用人はどこそこにいるって思うけど」

遠慮して俺たちには近づかないって事は牧野には教えねェ。



「家でデートが楽しめるなら楽でいいな」

牧野を引き寄せるように動かした腕。

そのまま背中を壁際に押し付けて密着する距離。


牧野の頭の上に手をついて牧野を覗き込む為に首をかしげる。

「本当に、誰も来ない?」


俺を見つめる瞳が熱を帯びて潤んでる。


「ああ、たぶんなッ」

呟いた唇はそのまま牧野の柔らかい口唇にそっと触れた。



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え・・・・

本館ですれ違いってる二人へのお詫びです(^_^;)



拍手コメント返礼


かーちゃん 様

本館と比べて見たらなんとこちらのつかつくは~♪

「そっちですか?」の感想はたくさんいただきました。

次はそっちに転ぶかなぁ~ ← しっかり本館は遊んでしまってます。


一時的に性格が入れかわる話。

どうなるんだろう。

司の性格のつくしちゃん!

見たいような怖いような・・・


ことり 様


娘さんのお加減はどうですか?

出席停止の病気は親の予定も狂いますから大変ですよね。

コメントで楽しい話が出来上がりました。

感謝!!








Perfect dungeon 27 ボツにしたお話

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本館『Perfect dungeon 』ご愛読ありがとうございます。

27では「父親は誰だ?」の司の質問につくしがなんと答えるかで悩んでました。


結果は本館にUP中ですがこちらではもう一つのお話をこそっとUpします。♪

この話は28でUp予定の司君目線のお話にもちょこっとつながります~。





「父親は誰だ・・・?」
牧野から答えを聞くのが怖いのに自然と口にでた。


出た途端に口を押さえつけたくなる心境。

言葉を飲み込むことが出来るのならそうしたい。

俺じゃないのは分ってんだぞ!!




「道明寺に決まってるでしょ」

真っ赤になった顔のまま俺を睨み付ける牧野。

その答えは一番予想してなかった。


牧野は、俺の子じゃないのに俺の子だとウソつくようなやつじゃない。

打算の出来るやつじゃないから惚れている。


好きでもないやつを牧野が受け入れることなんてこれは論外。

いまだに純で、俺だけを想ってて、愛してくれてると信じてる。

だから簡単に手が出せなかったわけでもある。


もし・・・


もしも・・・


絶対にないと分かってるが・・・


俺以外の奴が好きになったのならはっきりお前の口から俺に言うよな?

飛行場で渡したファッションリングを愛しそうに眺めていた牧野の表情は今も俺の心の奥に残る。

俺をキライになったなんて絶対想像できない甘えた表情。


となると・・・・。

やっぱ俺の子か?

子供のことを疑った俺を非難する視線がぶれずに突き刺さる。


俺が気が付かない内に牧野と・・・その・・・なんだ・・・やったのか?俺?


牧野と一緒に寝て朝を迎えたことはある。

服着てそのままハイおねんねって並んで寝ただけの関係。


道明寺の匂いとか胸の中が温かいとか・・・

無邪気に警戒心なしの牧野が「道明寺にこうして抱き締められるのスキ・・・」とか言って寝入る奴。


あり得ねェだろうーーーーーー。

牧野の体温をそのまま直に感じて俺の方が中に入りてェッ。

悶々とした朝を迎えたのは1度や2度じゃない。

牧野じゃなきゃ辛抱できるかッ。


牧野も実は辛抱できなくて、俺が寝入った隙にその気になって、実行に移した?

俺・・・

あり得ないすごいことを想像してる。


やんわりと牧野の指先が俺の肌をなぞる。

唇の感触が頬から首筋、胸にと流れて下着の形をなぞる様に触れる指先。


絶対ばれたら牧野に殴られる。



起こせよーーーーッ。


ここで俺が卑猥に考えることは牧野じゃあり得ない。

俺に迫る牧野。

想像しずれぇ・・・。

この考えは無理があるよなぁ。

いつの間にかかきむしっていた髪の毛が指の合間からパラリと床に落ちた。


あっ・・・


あれだ!!!


もしものことを考えて精子バンクに保存されていたはずの俺の分身。

冷凍保存されたタマジャクシ。

人工授精・・・

この手があった!!!


俺が行方不明となった時点でこのことをお袋が思いだして牧野に頼んでそれを牧野は了承したと考えても不思議がないじゃないか。


それが一番納得いく。

処女受胎。

俺の子供はキリストに匹敵。



つーことはやっぱ俺の子供!

まじまじと何の変化もまだない牧野の腹部に視線がいく。


「なんですか?」

怪訝な表情が険しさを増す。


「俺の子・・・・・」

「はぁ?」

手を伸ばした俺から逃げるように牧野がベッドから飛びおりて西田の背中く隠れる。


「道明寺の子供ですから」

だから俺の子だ。


西田の後ろに隠れた牧野を掴もうと伸ばした腕の動きを全部西田が邪魔をする。


「どけ!!」

医務室に響く怒号じみた叫び。


「道明寺・・・?」

牧野の唇が震えるようにつぶやいた。



この展開ならさすがにつくしちゃんにもばれちゃうといった展開でした。

司君妊娠は信じ込んでる設定ですけど(^_^;)

どっちが面白かったかなぁ・・・。


司君、あなたが行方不明なってそんなに日は経ってないはず・・・。

そんな簡単につくしちゃんが体外受精を了承する余裕はないと思うんですけど(^_^;)


でもどんな考えも司君ならあり得ると思っちゃってるんですよね。

どれだけ我が家の司君は単純なんだろう。





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拍手コメント返礼


Gods&Death 様

こちらを気に入っていただけてうれしいです。

本当はこっちでもお話を書きたかった(^_^;)

そんなわけにもいかないのでボツなんですけどね。


お馬鹿な思考の司君が可愛くてしょうがないんですけど、男性の方が女性より理論的に物事を考えるはずなわけで・・・。

理論づけの坊ちゃんは魅力ないしなぁ~(笑)

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ONE HAPPY O’CLOCK  別館


心臓の筋肉が硬くなる難病「拘束型心筋症」で心臓移植の必要な小学校1年生の女の子の費用の募金が始まりました。

小学校入学直後の診断でこの病気が見つかり平均余命では日本での移植は受けられないだろうということでカナダでの移植が決まったそうです。


大林未来ちゃんは娘と同じ校区で子供達の間でも募金の呼びかけを行ってます。

少しでも情報を広めて募金を多く集める事が出来ればとこちらで記事を書かせてもらいました。



心臓内科で働いたこともある身としては心臓病と戦う患者さんの辛さも苦しみも少しは知ってるつもりです。

息をするのもつらい状況に置かれたのがもし自分の子供なら。

考えただけで胸に詰まるものがあります。

楽しみなはずの小学校の入学直後に見つかった難病。

無事に移植手術が受かられるよう祈るしかありませんが時間は迫ってます。

目標募金金額1億1千700万円。

現在まだ募金が始まったばかりで1000万を超えたばかりです。


ご協力をお願いします。


『未来ちゃんに心臓移植を』HP


ゆうちょ銀行
口座番号 01700-1-163785
口座名 ミライチャンヲスクウカイ
* ATMからお振込みの場合は
記号017001 番号163785 です。

みずほ銀行  宮崎支店
普通貯金
口座番号 1997671

口座名 ミライチャンヲスクウカイ






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新作の構想

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気が付いてる方はいらっしゃるでしようか?


先日UPした『永遠のラビリンス 』

続きは?という感じで終ってることに!

題名も意味深でつけてたんですよ~~~~~。


ここから続く物語を本館新連載にと考えてます。


リクエストでいただいていた、短時間でもいいので司とつくしが入れ替わったお話。

うんうん面白そうだと考え込んでいました。


久し振りにパラレルものです♪

つくしが高校生の男の子と入れ替わったり、司とつくしが同時に高校時代にタイプスリップしたりと、

年に1度ほどパラレルをお届けしてますが、今回は面白くなりそうだと~♪

文章を頭で考えながら顔が緩んでかなり危ない人になってます。


入れ替わった状態にF3が絡んで来たら長くなりそうな予感。

短めで行きます!! ← 宣言はすぐに覆ること多し。


新作公開までもうしばらくお待ちくださいませ~。


ホワイトデーは捕獲でぃッ?

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バレンタインのお話も書いたのでホワイトデーのお話も書かなきゃ片手落ちだ~。

色々考えていたら13日になっちゃってました。

今年は潤君CMネタで書いちゃったからなぁ。

ホワイトデーはつかつくでお届け~。


しかしなんちゅう題名をつけたんだろう(^_^;)



3月14日午後3時。

待ち合わせの場所に現れた牧野。

この俺様をハンバーガー屋に呼びつけるアホな奴。

時間がないから近場のショップでって、少しは考えろ!


「チョットでも長く会いたいから」

滅多にみれねぇレアなかわいげのある顔で見上げるから鼻の下が延びた。

それが失敗。


この10分の間

「どけ!」

「ブス!」

「声かけるな!」

「写メ撮るな」

「近づくな!」

何度となく不機嫌で睨み付けた表情が険しさを増して戻らなくなりそうだ。


「まった?」

覗きこんでくる嬉しそうな笑顔でそがれる不満。


「大したことじゃねェよ」

照れくさくなりそうな気分を隠すために視線を逸らす。

ますます可愛くなってきたって思える表情。

牧野を見たらすぐに険しさが消える俺って・・・バカじゃねェ?

つーか会社には絶対こいつを呼ばない。

俺の威厳は総崩れじゃねェか。


見るんじゃねェよ!

俺達のテーブルに注ぐ視線を睨み付ける。


結果がこれ!

知らねェ男が牧野にちらりと視線を向けるたびに落ち着かなくなる。

もう二度と人目につく場所でデートしてたまるか!




「なぁ、何もってんだ?」

目の前に座った牧野が、横の空いた椅子に乗せる紙袋と花束。


「あっ、これ?」


「バレンタインのお返しだって、もらった」

「誰に?」

「誰って、私がチョコを誰に上げたか知ってるくせに聞くんだ?」

勝ち誇ったような顔が鼻につく。


類に総二郎にあきらの3人。

この三人は抜け目なく牧野にホワイトデーのプレゼントを送ることくらい分るつーんだ。


「贈った相手にしかもらえないって淋しくねェか?」

ハンバーガ―にかぶりついていた牧野の口もとがピタリと止まった。


「それって、ほかの人からもホワイトデーのプレゼントもらってもいいって事?」

くるっとした瞳が俺を覗きこむ。

ストレートの髪が揺らいでシャンプーの香りが鼻先に流れてきた。


「おう!そんくらいじゃ、もう嫉妬しねぇよ」

わざとらしく横柄に声をだす。


「良かった~」

えっ?

胸をなでおろす素振りで牧野が息を吐いた。

ガサゴソと紙袋に手を突っ込んでテーブルに並べる小さな包みの箱。


これが相葉さん、千葉さん、里井さんに西田さんでしょ。

それって俺んちのSPに運転手にあの無表情の能面秘書。

まあ、このへんは俺の婚約者として気を使ってるってことだ。

つーか、おまえはこいつ等にもチョコを贈ったのかよ。

道明寺には内緒とかいって配ったんじゃねェよな?

あいつら一言も俺に言わなかったぞ!

「もらいました~」とかの報告があってもいいんじゃねのか?

俺は上司だ!


「大野君、二宮君、櫻井君、松本君♪」

それだれ?

最期に明るく♪マークつけるって誰だ!


「睨むな、最初に意地悪く笑ったのって道明寺だからねェ」

「こっちは大学の友達だから」

楽しげにこのクッキーおいしいんだよねとか、ママが喜ぶとか満面の笑み。


「そんなもん、欲しければいくらでもかってやるだろうがぁ!」

「あっ!怒った!」

「俺の知らねェ男からホイホイもらうのは問題外だ」

お前わざとやってるだろうがぁぁぁッ。

ニンマリした顔してんじゃねぇよ。


「来い」

立ち上がった拍子にガタット倒れる椅子。


「ちょっ、椅子を倒すな」

ムカつくままに椅子を掴んで荒々しく椅子をもとにもどす。


「これで文句ねえよな」

グッと握った腕を引っ張って店を出たまま、待たせていた車に乗り込んだ。


「どこに行くの!」

責めた口調で俺を睨む視線。


「今日はホワイトデーだよな?」

「それは知ってるけど・・・」

「今日はお前が喜ぶことでたっぷりお返ししてやるよ」

「ひゃーーーっ」

首筋に唇が触れた瞬間に小さく上がる悲鳴。


「ちょっ・・・」

拒むように胸を押し返す手のひら。

「ホワイトデーって言い間違えると捕獲DAYになるぞ」

「だからお前を捕獲な」

「ぎゃーーー、わざわざ言い間違えなくていからッ」

すげー焦った牧野がおかしくてかわいくて、騒いだ声を塞ぐように唇を塞ぐ。


「・・・もっ・・」

ゆっくりと離した唇から甘えるような声がこぼれた。


「どうするのよ、もらったものグジャグジャじゃない」

いつの間にか破れた袋の中から飛び出してばらついたリボンのついた箱が転がる。

いくつかはぐしゃりと箱の形を無くした造形。


「箱より、自分のことを心配した方がいいんじゃねぇのか?」

グッと固まった表情を顰めて困惑気味に眉をしかめる。


考えろ!

考えろ!


こいつの困る表情で喜ぶ俺。

やっぱ捕獲だなッ。





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拍手コメント返礼


いの様

2話Up喜んで頂いてうれしいです。

司の場合は手が届きそうになから眺めて楽しむ。

つくしちゃんの場合は『いい子だな』と思った瞬間に声をかけたくなるタイプ。


大学の4人のこの後の運命。

勝手に動いた司にキレるつくしちゃんも想定できそうなんですけど。

ここはピシャリと西田さんに抑えて惜しいような気もします。


「ぼっちゃん、独占欲が強すぎるのもいかがなものかと・・・」

キラリと目を光らせて西田さんに諭される司君とかね。


ウッ・・・

この話は一話完結のつもりだったのに・・・

連載したくなっちゃった。(^_^;)


あずきまめ様

私も実はすっかりホワイトデーのことは忘れていました。

時間があったもので短編でも書こうかなと思いつきどんな話にしようと思ってホワイトデーのことを思い出した次第です。


『HAPPY捕獲DAY~』

この後の攻防もたのしそうですよね。


asahi 様

本館よりの到着ありがとうございます♪

こちらでは楽しそうなホワイトデーを過ごしてますけどね。(笑)


我が家の姫はホワイデーも女の子同士で贈りあっていた見たいです。

バレンタインもホワイトデーも結局同じ数だけチョコを作っていました。

手作りチョコ一個に市販のクッキーをひと箱をお返ししてくれた部活の男子キャプテン男前だ~と思っちゃいましたよ。




とりかえ・ばや

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昨日某書店をウロウロしてたら目に留まったコミック新刊。


「とりかえ・ばや 1巻」 さいとうちほ


原作は平安時代末期の1180年頃に成立したと推定される作者不詳 の物語「とりかえばや物語」


わぁぁぁぁ~

学生の頃思い切り好きだった氷室冴子さんが小説を書いて「ざっちぇんじ」

漫画にもなったんですよね。

なつかしさと作者が変わればどう内容が変わるか興味津々で即購入。


さいとうさんはスキな漫画家さんの一人なんですが、絵がとにかく細かくて美しい。


「とりかえばや物語」は、ところどころに源氏物語の影響を受けてるなと思うところがあるのでまたそれも楽しめる。


いい男がいっぱい出てくるし、意地悪な女御もいますしね。


話の内容は異母姉弟なのに生まれた日も同じで顔もそっくり。

姉は男らしく、弟は人見知りの強い女の子らしい男の子。

そのまま育ってしまった二人は姉は若君として宮廷へ出仕。

愛らしい容貌と才気を発揮して出世街道まっしぐら。


その評判が屋敷にこもる弟に飛び火して、絶世の美女のうわさで後宮に出仕する羽目になります。

そこに東宮や宰相中将などとの恋模様が加わって、最後は姉と弟が入れ替わってめでたしってお話です。


氷室さんの小説は楽しく読めたのですが今回の「とりかえ・ばや」は神秘的というかまた違った味がある。



しかし平安時代にもこんな異色な物語を想像できる方がいたんですね。

今なら同一性障害で性転換して終わりになっちゃうのかな?

入れ替わったままで終るってなんのひねりもありませんけどね。


宰相中将が姉を好きになって男だと悩む場面があったり、

そのまま二人に気になる異性が出てきて上手くチェンジできて終わるんですよね。



もしも花男二次に置き換えたら・・・

舞と翼が入れ変わってドタバタ。

英徳で何かが起こる!

おもしろい話もかけそうですなぁ~。


「とりかえ・ばや 」の2巻は6月発売予定です。


サクラサク日々の中で

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季節がら、なんとなく卒業、入学に関するお話が書きたくなっちゃいました。



「なに車止めてんだよ」

英徳の今日は舞と翼の入学式。

正門に続く道の両脇にはそれを祝う様に桜が舞い散る。


「なにって、入学の看板の前で記念写真でしょ」

後部席から運転席を覗き込んでつくしが車を止めるように指示を出す。

視線を運転手の里井に向けたままつくしの機嫌のいい声が返ってきた。


写真って、お前は駿の入学の時のこと覚えてないのか!

つくしが嬉しそうにせがむから渋々と駿を真ん中に撮った入学写真。

目の前を通る高級車の中から向けられる視線。

いつも見られることに慣れてる俺もなんとなく気恥ずかしかった。

駿の横で駿よりもうれしそうにはしゃぐつくし。

そんなつくしにしょうがないと目を細める俺。

どこにでもいる家族の風景。

それでも英徳じゃ道明寺フォールデングス代表の尊大なイメージが付いて回る。

ガタ落ちじゃねェか。


ブレーキがキッ-と音をたてて止まった黒塗りの車。

下にスライドさせた窓から見ちゃいけないものを見たって表情の顔見知りの顔。


「私たちも撮ろう」

子供をせかす様に恐縮気味に強張った表情が車から降りてきた。


あの後俺らの家族にならう様に写真を撮りだす家族の集団。

どんだけ渋滞を引き起こしたか。

今までの英徳にはなかった風景。

急きょ入園式の看板が名所になった。



「入学式とか卒業式とかで撮った親との写真って学年が進むと嫌だったけど、今となればいい思い出なのよね」

俺はそんな思い出ねェよ。

入園式の看板が掲げてある校門の前って気にも留めず素通り。

お袋なんて俺には目もくれず仕事関係の書類を眺めていた。

あのおふくろにつくしが俺に見せる子供の成長の喜びがあったとは思えねェし。


入学式に卒園式でそこまで感激できるのはお前だけの特技のような気がする。


「こら、じっとして」

一人の腕をつくしが握れば、もう一人は舞い散る桜の花びらに気を取られて追いかけてる。

舞を俺に預けてつくしが翼の襟首を掴んで引っ張ってきた。

カメラマンも二度目になると里井もいっぱしの指示を俺に出す。


「坊ちゃん、にっこりお願いします」

坊ちゃんと子供の前で呼ぶんじゃねェよ。

左手で俺にもっと真ん中に寄れって里井が手を振る。

里井の指示通りに動く俺が照れくさい。


二度とねェからな!


つくし!お前も楽しそうに笑ってんじゃねぇよ。


そう思いながらも・・・


きっと・・・


また・・・


俺は・・・


目を細めて・・・


家族を眺めている。



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拍手コメント返礼


ことり様

子供と散歩がてらお花を眺めるっていいですね。

私も子供が小さい時はこの時期は散歩に花見がてらに出かけてました。

宮崎は子どもを遊ばせるところには事欠かない育児にはぴったりの場所です。

自然はいっぱい♪ ← ここしか胸がはれない。


次回の構想

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本館で新しい連載を始めたばかりなんですが、まれきり様からリクエストいただいたお話から構想が脹らんでます。



司に会いに行く途中でつくしが事故に遭う。

そして記憶喪失。

一方でつくしに似た奥さんを亡くしたばかりの子連れイケメン旦那と可愛い子供
つくしを助けたイケメンと一緒に暮らすことになっていく
司も探し結局は見つけ出すことが出来る


省略してしますがリクエストしていただいたお話は大体このようなものです。

何処かで見たような気もするのですが・・・(^_^;)

二次でどなたか書いてませんでした?


まあ、設定は私なりに解釈を加えながらお話を構想し始めています。

コンセプトは記憶を無くしたつくしを必死で探す司君。


頂いたリクエストとは少し設定を変えますが、まれきり様にはご了承いただければと思います。

(PS、まれきり様にはメールしようとしたのですがエラーでお返事送れませんでした)


楽しい話が好きなんですけど、憂いの漂う司君のお話って人気度抜群なんですよね。

最期はお約束でハッピーエンドですしね。

何時から書くか!

今でしょう!


まだ無理です(^_^;)



いくつもの嘘を重ねても

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アメンバー限定公開記事です。


いくつもの嘘を重ねても

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まだ仮の題名です。

先日の新作のお話、ちらりと公開。

本館ではこれにプラスしたお話をUPする予定です。


朝?

カーテンを通り越してうっすらと差し込む光。

はっきりと見るためには部屋の中の明かりは足りな過ぎる。


白いシーツから目を逸らす様にゆっくりと頭を起こした。

視線の先を覆う前髪を左手で掻き上げながら枕元に外して置いていた腕時計を見るために視野を細める。


10時・・・。

普段なら寝過ぎたくらいの時間なのに身体が起きてこない。


んっ・・・

気怠さのままにもう一度起こした身体をシーツの上にパタリと戻した。


体重の重みでわずかに跳ねるスプリング。

それに誘われた様に道明寺の腕が私を抱きしめるように動いて止まった。


毛先を揺らす道明寺の寝息。

その吐息がくすぐったくて動かした拍子に唇が道明寺の胸元に触れた。


数時間前まで早鐘を打つように響いていた心音。

二つの心音が重なって・・・

溶け合って・・・

弾けた感覚。

抱き締めらたまま眠りについて・・・

目が覚めたら、真っ先に会えたのが道明寺で・・・

早くおはようって言いたいのに規則正しく聞こえる寝息はそれはまだ先だって言ってみたいに聞こえてくる。

無防備な道明寺の寝顔が憎たらしくて、カッコよくて愛しい。

形のいい唇が肌をなぞってその後をすらりとした鼻筋が触れて、道明寺に何度もしがみついてしまった夜。

その感覚を思い出させるには十分すぎる艶やかさ。


「まだ、足りなかったか?」

いきなり聞こえた声が私の唇を道明寺の胸元から遠ざける。


「違うから」

「単に寝返り打ったら道明寺が隣にいただけでしょう」

道明寺の肌の熱を感じない位置まで身体を起こしてベットの上に座り込んだ。


クスッと笑った道明寺は肩肘を突いた手の平に頭を乗せて起こした身体を右測位に取る。

「いい眺め」

道明寺の視線は私の首から下で・・・。


「ギャッ、見るな」

シーツを胸まで隠すように引き上げた。


「もう遅せーよ。それに見慣れてる」

意地悪く上がる口角。

見慣れてるって言ってもライトがついてないときの方が多い。


「あっ」

すぐに引き寄せられた身体は道明寺の胸元に覆いかぶさる形になった。


「あのねっ、もももう10時だから」

逃げようとする私の肩はすぐに道明寺のもう片方の手で押さえられてしまってる。


「昨日は眠れた?」

動揺して関係のない言葉を口にする。


「おかげでグッスリだ」

普段なんでもない言葉がエロくて卑猥すぎる。


んっっ・・・

お礼という言い草で塞がれた唇はすぐにこじ開けられて舌先が滑り込んできた。


ホテルのチェックアウトって何時だ!?

批難しようにも深くなるキスに唇は吐息を漏らす。


だから、ダメなんだって。

されるがままの道明寺に翻弄されたまま、私の腕は道明寺の背中を抱きしめてしまってた。





幸せいっぱいで始まって~

ここから事件が起こって記憶喪失の話になるわけです。

どんなお話になるかは乞うご期待!







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Gods&Death様

これから暗転する二人。

司をなでなでしたい場面が多々登場すると思います。


コスモス様

つくしちゃんの記憶喪失がどう司を悩ませるのか。

お楽しみに♪

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永遠のラビリンス  番外編 もしも入れ替わったのが・・・

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本館で連載中の永遠のラビリンス。

入れ替わったのが別な人だったらどうなる?

投票の結果見事1位となりましたのは司君と類君でした。

惜しくも次点は司君と西田さん。

話ができていたのは司君と西田さんだったんですけどね。(^_^;)

残念



「はぁ~」

徹夜で4人で飲み明かしたのは久しぶりのこと。

飲みかけのグラスが倒れたままのテーブル。

それはいつの間にかおひらきになった時間の経過を物語る。

ベッドに俺は寝てなかったか?

身体を起こしたのは長いソファーの上。


眠気を覚まそうと洗面所に向かって蛇口をひねる。

冷たい水温が肌の熱を奪って眠気を奪い去る。


「お前にしては早いな」

何時の間に起きたのか後ろから聞こえたあきらの声。

「ああ」

振り返って返事をした。


今の声って・・・

俺か?

俺の口元から聞こえたんだから俺のはずで・・・

感じた違和感はもう一度喉を絞る。


「あきら・・・っ・・・・」

聞こえた声質に思わず掌で口を塞いだ。

うそだろ・・・

この声っておれんじゃねぇ。

かすれてるわけでもねェし。

なんだ?

聞き覚えがある声。


「なにしてる」

訝しげに俺の前をすすんで洗面所の鏡の前に位置をとるあきらの姿を目で追う。


あきらの後ろに移るのは類。

二人以外は鏡には映ってなくて、確かめるようにキョロキョロとあたりを見渡す俺。


俺は?

俺はどこにいる!!


「なんか、無くしたか、類?」

類!

今確かにあきらは俺を類と呼んだ。

顔に手を当ててて輪郭を探る様に動かしてる。

その姿を映し出す鏡は類の姿を映し出してる。


「どうなってる?」

「どうなってるはお前だろう」

「わかんない行動をとるのは司だけでたくさんだ」

ため息交じりに首を軽く左右に振ってあきらが部屋へともどった。


をーーーーーっ。

たぶん俺が寝てるはずのベッドに戻る。


俺の横には牧野が寝てて・・・。

牧野を抱きしめてる俺を俺は数メートル先で眺めてる。

自分の姿を別な角度から眺める違和感。

感じてるはずの柔らかい感触を感じない。

牧野のそばにいるのは絶対に俺だ。

俺が類ってことは類は俺の中か?


ベッドを覗き込んでホッと息を吐く。

牧野は服着てる。

たぶん、手は出してない。

牧野の身体を包み込んでる腕に嫉妬してその腕を剥がして反対の方向に腕を投げた。

仰向けに身体の向きを変えた身体は確かに俺。

自分にムカつく不思議な現象。


いつもなら大体あいつらが隣にいるだけで一緒のベットに入るのは牧野が拒絶する。

酔っぱらったあいつがもう寝るって昨晩は12時前には俺のベッドに入っていたんだ。


「あっ・・・」

気温の変化に気が付いたように牧野が目を覚まして瞼を擦る様に手を動かした。


「花沢類・・・?」

言いかけた顔がギョッとなってベッドの上に飛び起きる。


「なななななんで寝室にいるの!」

寝てる俺と起きてる俺を交互になんども見返す牧野。


「道明寺起きろ」

ついに牧野がベッドの上の俺を揺り動かす。


「んっ・・・」

小さく声を漏らして身体を半身ベッドの上に体を起こした。


「おはよう」

「なんで、牧野がここにいるの?」

俺のベッドになんで寝てるのかまだ把握できてないような表情。

睨み付ける俺に気が付いたようにその表情とぶつかった。


流れる沈黙。

数秒のはずがやけに長い。


「俺・・・?えっ?」

ようやく類が気が付いたようにつぶやいた。

俺の身体に入ってるのはやっぱり類かッ!


「てめぇっ!牧野に何もしてないだろうな!」

ベッドの上に飛び乗って自分の身体を跨いで首を絞める。


「ちょっと、花沢類どうしたの!」

不安と疑問がまじりあって戸惑いながら類と俺の間に牧野が庇う様に身体を入りこませた。


「類が俺の身体の中に入ってるんだ」

「此奴は類で、類が俺だ!」

困惑気味の顔が俺から離れて確かめるように俺の姿の類を見つめる。


「うそ・・・」

「ウソじゃないみたいだ」

落ちついた柔らかい類の口調で聞こえる俺の声。


「キャッ」

焦った牧野がベッドから転げ落ちた。



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パズルゲーム 20 番外編(代表と秘書の会話)

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今回はちょっとしたお遊びショート。

本館では西田さん日記と行きたいところなんですが、これで勘弁をお願いします♪



「ゴキゲン斜めですね」

目の前に立つ西田の右の人差し指が眼鏡の位置を直す様に動く。


「真直ぐになるわけねェだろう」

「機嫌に真直ぐはないと思いますが・・・」

真面目過ぎる顔が真面目に呟く。


「つくし様が来てらっしゃるとは思わなかったので、申し訳ありません」
「お前がそんなへまをするかよ」

デスクに肩肘ついてブスッとつぶやく。


つくしに見せた写真を俺に持ってきたのは西田お前だ!

あの写真を見たら俺の取る行動は把握してるダだろうがぁぁぁぁ。


あーーーッ

むしゃくしゃする。

あと30分時間がれば、早く起きれば?

つーか、仕事させんなッ!

休みなしで働いていたろうがぁぁぁぁ。


つくしが来てんだぞ!


俺の側にいんだぞ!


あいつが危なっかしいのはお前も知ってんだろう!


側にいても目が離せない。

目が離せないのは違う意味もあるか?

あいつのめまぐるしく変わる表情に目を離せなくなくなる可愛さがある。

しょうがねェなと抱きしめたくなる甘さ加減。

肌の弾力と柔らかさ。

西田が来なきゃ堪能できたはずだ。

西田ならたいして反応しないって思ったら、つくしの方が過剰な反応。

つくしがこっちに来てからケンカばっか。

甘い方向に行けてない。


「あっ・・・」

何かを思い出した仕草を西田が見せる。


「このお詫びは考えてたのですか・・・いらなそうですね」

ぽつりとつぶやく。


「おい、おまえの気遣いを無碍にするわけにはいかねえだろう。折角お前が考えてくれたんだからな」

西田!わざとらしく予想外的な表情を作るんじゃねェよ。



お詫びと言えば、仕事の調整。

自由な時間だろ?

期待感丸出しで西田を眺める。

今の俺はフル回転で尾っぽを振って手に持ってる肉をヨダレ垂らして見てる犬だ。


期待、裏切んなよ!


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この話は本館のお話 『パズルゲーム20』 の番外編となります。

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